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HFC利用状況、使用可能な用途
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(◎:主要代替品)
フルオロカーボン品種
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HFC混合
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HFC単体
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現行もしくは従来品
(参考)
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R-404A
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R-407C
(or 407E)
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R-410A
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R-507A
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HFC-
32
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HFC-
134a
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HFC-
152a
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HFC-
245fa
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HFC-
365mfc
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HFC-
c447ef
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HFC-43
-10mee
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HCFC
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CFC
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用途
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冷 媒
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家庭用冷蔵庫
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◎
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22
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12,R-502
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カーエアコン
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◎
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○
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12
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ルーム
エアコン
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○
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◎
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○
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22
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パッケージ
エアコン
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◎
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◎
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○
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22
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業務用低温機ほか(註)
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◎
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◎
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◎
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◎
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◎
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22
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12,R-502
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ターボ冷凍機
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◎
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○
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123
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11,12
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発泡剤
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硬質ウレタン
フォーム
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○
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◎
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◎
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141b
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11,12
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ポリスチレン
フォーム
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◎
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22,142b
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12
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ポリオレフィン
フォーム
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○
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22/142b
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12,114
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ソルベント
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精密洗浄剤
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◎
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◎
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◎
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141b,225
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113
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噴射剤
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医薬用等
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◎
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○
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22/142b
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11/12
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(註):ショーケース、業務用冷蔵庫、自動販売機、冷水機、保冷車、海上コンテナ、チラー、工場用冷凍機、など
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HFCと一般代替品の比較
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用途毎のフルオロカーボン系と非フルオロカーボン系代替品の比較では、フルオロカーボンの不燃性、低毒性および優れた応用特性を挙げることができる。
[冷媒]
冷媒として冷蔵庫やエアコンなどに適用した時、万一の冷媒漏洩時に強燃性のものであれば重大な引火爆発事故を、また毒性のものであれば中毒事故を起こす可能性がある。
しかしながら、不燃性、低毒性のHFC系冷媒はこうした問題がなく使用できる。
HFCは比較的高い地球温暖化係数を持っているという理由で地球温暖化を懸念する向きもある。 しかし、地球温暖化への影響はHFCを大気中に漏洩した場合の直接的影響だけでなく、機器使用時のエネルギー消費による間接的炭酸ガスの発生量を併せて考える必要がある。冷凍空調機器の環境負荷(LCCP)の8割以上がエネルギー消費によるものでHFCは安全対応したプロパン使用機器や二酸化炭素使用機器に比べて運転時の環境負荷が少ない。
これらの影響の公正評価の基準として、米国オークリッジ国立研究所は総合的に評価する指標TEWI(総等価温暖化影響)を提案した。この指標を用いて北米の空冷ヒートポンプを評価し、R-410AやR-407Cが最もTEWIが小さく、エネルギー効率に優れたものとの結果が得られている。(Energy
and Global Warming Impacts of HFC Refrigerants and Emerging
Technologies,1997)
新たな指標としてLCCP(Life Cycle
Climate Performance; 製品寿命気候負荷)が提案され、HFCと他の冷媒の環境負荷が試算比較されている。(The Intnl' Symposium on New Refrigerant and Environmental
Technology 2004, Kobe. / 2004 Earth Technology Forum,
Washington DC.)
[発泡剤]
断熱用硬質ウレタンフォームはスプレー発泡などによる現場施工と工場におけるライン生産によって製造されている。
この用途向けにはペンタン系の強燃性発泡剤も開発されているが、特にスプレー発泡の場合には雰囲気が爆発範囲に入る可能性が高く実使用は不可能に近い。 また、工場生産の場合には、発泡工場が危険物一般取扱所となり厳しい規制を受け、保安確保のためには多額の投資が必要となり、立地条件によっては採用できない場合も有る。
不燃性発泡として水発泡があり、既に製品化されて、物性、耐久性、コスト等について市場評価の段階に移行しているが、熱伝導率、接着強度、寸法安定性等が課題であり、使用できる分野が限られる。
フルオロカーボン系は安全性と優れた発泡特性を兼ね備えた発泡剤で、HCFC-141bが広く使用されてきたが、現在代替品としてHFC-245fa, HFC-365mfc等が使われている。HFCは高い断熱性能を要求する用途など、HFCの性能が最大限に生かされるような分野で使用される。
[洗浄剤・その他]
洗浄剤においても不燃性、優れた洗浄特性、特有の溶解性能等が必須となる場合がある。またエアゾール噴射剤においても医薬用等で不燃性、低毒性が必須となる場合があり、これらの場合にはHFCが不可欠の代替品となる。
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